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【0053】フタマタフユエダシャク
Larerannis filipjevi

フユエダシャクのラレランニス最後の刺客、とでもいうべき種だろうか。

11月下旬、【ウスオビフユエダシャク】から始まるラレランニスは4月に入ってフタマタフユエダシャクで発生を終えるフユエダシャクだ。

ウスオビの春版、と言ってもいいのかもしれない。同じような環境で見つかることが多い。

秋にウスオビを見かけた場所へ春行ってみたらフタマタがいた、そんな経験が少なからずある。

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【成虫♂写真】20120417北佐久郡軽井沢町<標高1290m>

♀は羽が短くて飛べない。未見。

-----130411追記--------

再三の探索により、ようやく交尾ペアを発見した。

ブナ?の樹上3m付近で発見。発見時刻は21:30。気温1℃であった。

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【成虫交尾写真】20130411北佐久郡軽井沢町<標高1200m>

上記ペアが分離した後の♀。近似種【ヒロバフユエダシャク】の♀より白っぽい印象だ。
S_2

持ち帰って観察したところ、昼間は擬死していて全く動かなかった。

活動時間になるとこの姿からは想像できないスピードで移動する。

-----150403追記--------

初遭遇以降、この時期はフタマタの交尾を観察するのが定例行事となってきた。

この日は半径30m以内に12ペアという高密度で交尾を観察することができた。

ピークと思われるので今後の参考の為データ等を書き留めておく。

2015年4月2日(月齢 12.7) ほぼ無風。
20時半に最初の交尾ペアを発見、21時半ごろにピークを迎える。気温は2~4℃。
食樹のミズナラ樹幹の他、カラマツの樹幹でも多く見られたが、細めの樹木では1ペアしか見られなかった。
高さは地上1.5m~5mほど。地上2~3mに多く集中しており発見は容易であったが
脚立を使わないと撮影捕獲は難しいと思われる。
交尾を発見した木には日没後から既に♂が多く張りついており、♀を待っているかのようだった。
20時を過ぎたあたりから♂が樹幹で羽ばたきながら歩いて移動するのが見られるようになり、
♀を迎える準備万端、と言った感じであった。
羽化不全の♂も交尾に成功しており、飛翔能力はあまり必要ないのかもしれない。

S_2
【成虫交尾写真】20150402北佐久郡軽井沢町<標高1200m>


種小名はfilipjevi(フィリピエウィー)ロシアの昆虫学者、Ivan Nikolayevich Filipjev氏(イワン ニコラエビッチ フィリッピェフ)(1889-1940)のことと思われる。

以前は北海道にのみ産すると言われていたが、中部山地帯でも次々と生息地が確認されている。

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