【0060】シーベルスシャチホコ
Odontosia sieversii japonibia
海外の人名がつく種というのは意外と少ないように思う。
以前はミヤマエグリシャチホコ、という名前だったのだが何かあったのだろうか。
個人的にはミヤマエグリ~のほうが好きだ。
4月頃から出現するシャチホコガで、春の山間部でよく灯下に飛来する種だ。
なかなか渋いデザインをしているのだが、個体変異も多い。
黒っぽいのから白っぽいのまで様々で極端な個体を見ると「ん?なんだこれ?」と思うこともしばしば。
【成虫♂写真】 20120429 群馬県利根郡片品村 <標高1400m>
オスは触角が強く櫛歯状だ。メスより若干小さい。
【成虫♀写真】 20120429 群馬県利根郡片品村 <標高1400m>
メスは触角が糸状で細い。白っぽいのが多いように思う。
撮影は群馬県だが、群馬県のRDBでは注目種となっているようだ。
種小名はsieversii (シーベルシ)。和名にもあるシーベルスで人名由来であろうが、その正体はわからない。
記載年が1856年と150年以上昔である。アマチュアだと探しようがない。名前の感じからロシア方面だとは思うのだが・・・
ちなみに日本の蛾類でsieversがつくのはこの種だけである。
コンディションが悪い時でも飛来してくれる蛾の印象がある。春の山間部探索ではおなじみの存在だ。
食樹はカンバ類。埼玉では奥秩父で記録が多い。
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コメント
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こんばんは
コメントが出来る様になっておりますね。
こちらではシーベルスはあまり見ないので出会うととっても嬉しいです
個人的にはミヤマエグリよりも今回はシーベルスのほうが好きですwww
投稿: バルキング | 2012年6月17日 (日) 21時45分
あー 設定し忘れましたねw
意外と北海道では少ないんですね?カンバ食いなのでいてもよさそうですが・・・
外国人名はカッコイイんですけどね。ヤンコウスキーとか。
しっくりくる和名って僕好きなんですよ。ミヤマエグリなんてもうそのままじゃないですかw
子供がシーベル「ト」シャチホコと言うので困っております><
投稿: 川北和倫 | 2012年6月18日 (月) 01時00分