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【0062】シュゼンジフユシャク
Inurois kobayashii

現在のところ、伊豆市修善寺周辺のみで確認されている種である。

発生時期が極めて短い事が多く、少しでも時期がずれると何時間も何千円もかけて蜘蛛の巣にかかった死骸を見に行くことになる。

4週連続で週末遠征しても出会えない年すらあったほどだ。


それだけにタイミングよく会えた時の感動はひとしおである。

一見、【フタスジフユシャク】にそっくりなのだが、よく見ると外横線が若干前縁近く(M1付近)で角ばる傾向がある。

加えてフタスジが本州で800m級の山地で11月に発生するのに対し、シュゼンジが生息する伊豆市修善寺は標高が200mしかなく発生もひと月以上遅い。


フタスジもそうだが、シュッとした印象でメリハリがあり、イヌロイスの中では見栄えがする種だ。


Sp11325
20130113静岡県伊豆市修善寺<標高230m>


>>>>>>>>>140111追記

20150110にこのポイントへ行ったところ、食樹として記録されている桜の木が殆ど伐採されてしまっていた。

はじめは随分老齢化した木が多かったので倒木の危険を避けるために伐採したのかと思ったが、若い木も

かなり伐採されていること、モミジだけは殆ど伐採されていないことを不思議に思い家に帰ってから調べてみた。


紅葉しない樹木を伐採し、紅葉する樹木を植樹、将来的には全体が紅葉が楽しめる公園にするためということだ。

この公園のそばには同じような紅葉の名所と言われる公園があるのだが・・・

公園の半分を伐採してまで公園全体を統一する必要はあったのだろうか疑問に思う。


この日、このポイントでシュゼンジフユシャクを見ることはなかった。

全国でこの近辺にしかいない、修善寺の名を冠した蛾の貴重な生息地がひとつ壊滅するということ。

伐採をした伊豆市にとってそれは「公園を紅葉する樹木で統一すること」より小さな問題なのだろう。

来年以降、どこかで生き延びていたこのポイントのシュゼンジフユシャクに再び出会えることを切に願う。

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Ssyuze
【成虫写真】20140112 静岡県伊東市<標高10m>

修善寺近辺だけではなく少し離れても生息はしているようだ。

詳しい分布域はわからないが、伊豆半島では広く生息している可能性もある。

広範囲に継続的な調査が必要と思う。


種小名はkobayasii(コバヤシイ)。小林秀紀氏にちなむ。


もちろん埼玉では記録されていない。

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