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オオシモフリスズメ
Langia zenzeroides nawai  Rothschild & Jordan, 1903



日本に産するスズメガの中で最大の大きさを誇る。

 

その大きさは開張160mmにも及び、翅を広げると大人の手の平サイズだ。

 

手に乗せてズシっと重さを感じるのはこの蛾くらいのものである。

 

その大きさは印象強く、【イボタガ】【エゾヨツメ】と並んで春の三大蛾と称される。

 

 

 

そんな魅力的なオオシモフリスズメ、分布が西日本に偏っている。

 

関東住みの僕がこの種に会うためには、片道4時間かけて東端の産地へ赴かなくてはならない。

 

発生期間は短く、3週間ほど?であろうか。

 

その中で週末は2~3回。 天気が崩れたらアウトである。


 

幾多の難関を乗り越え、やっと出会えるオオシモフリスズメは格別である。

 

Sp4193409
【成虫♂写真】20130419 長野県

 

上記個体は♂。交尾器の形が非常によくわかる種だ。

 

対する♀は♂よりも大きく、存在感が圧倒的である。

 

Sp4182487
【成虫♀写真】20090419 長野県

 

何年か通っているが、ここ最近同じような目的の方と会うことが増えてきた。

 

人気種とはいえ、蛾への関心が高まってきたことは素直に嬉しく思う。

 

 

が、同時にライバルが増えたのだと考えると複雑・・・

 

勝手なものだw

 

 

 

種小名はzenzeroides(ゼンゼロイデス)。 意味がまったく解らない。 

 

Zを使用するのはギリシャ語由来であることが多いのだが。。。 

 

無理矢理分割すると zen=禅  zero=ゼロ。 両方ともインド由来の言葉であるが・・・

 

やめておこう。迷宮入り。

 

 

 

長野南部が西端となっていたが近年新潟でも記録されている。

 

埼玉では記録されていない。

 

190420

【成虫♂写真】20190420 長野県

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コメント

兵庫県の上郡町の山中にある会社で勤めて6年になりますが、今年初めてこのオオシモフリスズメを目にしました。2週間ほどの間に2匹出会いました。(本日4/23と約2週間前)会社事務所の壁や窓網にいます。
初めて見たときに、この大きなボリュームのある体のガは一体何者かととても魅力を感じ、ネットで画像を探していてようやく名前が分かり、さらに日本最大級のスズメガだということに嬉しさを感じています。

投稿: てぃー | 2015年4月23日 (木) 13時01分

zenzeroってイタリア語でジンジャー(生姜)のことなんだよね.....
ジンジャー色の〜〜ってことかなあ....などと思ったりしてます.

投稿: zygae | 2018年8月20日 (月) 10時50分

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