セブトエダシャク本州以南亜種
Cusiala stipitaria kariuzawensis (Bryk, 1949)
スルーしがちな地味エダシャクである。ちょっと山の方へ行くと良く見かける蛾だ。
地味エダの中でも中~大型の部類に入るのではないだろうか。
内横線と外横線が離れており、意外とすぐ辿り着ける種だ。
【ヨモギエダシャク】に似ている。が、見分けはつけやすい。
各横線がギザギザしているヨモギと比べるとセブトはかなりなだらかで起伏が激しい。
一見して横線が煩く見えるのがヨモギである。
但し個体変異が激しいので、色に惑わされないことが重要である。
白いタイプ。見栄えがする美しいタイプだ。
ちなみに亜種名がkaruizawensis(カルイザウエンシス).となっている。軽井沢が模式産地?
となるとこの個体はタイプローカリティになる。
この種は♂でも触角が目立たない。触角が目立っていたら間違いなくセブトではないのだ。
こちらは黒いタイプ。
後翅に○の白紋が出てくることがある。
「おっ見たことない地味シャク?」 と思っても大体見たことある種の個体変異だ。
少しだけ、期待をさせてくれる蛾でもある。
種小名はstipitaria (スチピタリア)。stipita=「柄」という意味があるようだ。
埼玉では多くの記録があり普遍的に生息しているようだ。
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