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【0101】ヤママユ 屋久島以北亜種
Antheraea yamamai yamamai

夏、お盆前後から目にすることのできる大型の蛾である。

「ガ」といえばこの種を連想する人が多く、日本を代表する蛾のひとつではないだろうか。

幼虫はバラ科やブナ科の樹木の葉を食べて育つ。大きなイモムシである。

繭から穫れる糸はは「天蚕」と称され、緑色の絹糸は普通の絹よりも高級品として取引されている。

成虫は灯火によく飛来するため、山間部のキャンプ場やトイレ等で見た方も多いのではないだろうか。


大きく夜に舞うその姿を嫌悪する方々も少なくない。

しかし少し見方を変えると、和風で落ち着いた色彩を持った「蛾らしい蛾」の魅力に惹き込まれるはずだ。

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【成虫♂写真】20120908 群馬県片品村<標高1400m>

オスは非常に発達した触角を持つ。

メスに比べ翅頂が尖っている印象だ。


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【成虫♀写真】20120823 埼玉県秩父市<標高1065m>

メスは触角が細く、翅も丸みを帯びた印象。

ヤママユは色彩変異が多く、焦茶や赤茶、黄色の個体まで幅広く楽しめる。

オスの顔は発達した触角が愛嬌を醸し出し、人気も高い。

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成虫に口はなく、羽化後一週間も経たずに死んでしまう。


嫌われ者になりがちな種だが、少し蛾に興味を持った人たちにはたちまち人気種となる。

好き と 嫌い はそんなに遠い位置にあるわけではなく、少しのきっかけで変わるものだということを教えてくれる蛾だ。


以前は 

北海道亜種   A.yamamai ussuriensis
本州以南屋久島以北亜種 A. yamamai yamamai
奄美以南亜種 A. yamamai yoshimotoi

と分類されていたが、日本産蛾類標準図鑑では北海道亜種を「一応本土域の名義タイプ亜種に含めておく」との記述がある。
ここではその記述を踏襲し、A.yamamai yamamai の和名を「屋久島以北亜種」として表記する。

種小名のyamamai(ヤママイ)は古来より日本でヤママユと呼ばれていた本種をそのまま学名にしたものと思われる。

埼玉では地帯別危惧種に指定されている。近年、平野部での記録がほとんどない。

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