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【0141】キミミヤガ
Xestia baja tabida

本州では亜高山帯に生息し、夏に発生するモンヤガである。

多食性で様々な草本が食草として記録されているが、、目にすることが少ない蛾のように思う。

薄茶色で地味系なその容姿はスルーの対象になりやすいのだろうか。


前翅前縁の外縁付近にトレードマークの黒紋がある。

地味種が多い中型モンヤガの中では個性があるほうだと思っているのだが・・・


S
【成虫写真】20140822 長野県南佐久郡佐久穂町<標高1620m>

この一帯では二桁のキミミヤガが見られた。

普段は見つけても一頭二頭のこの蛾の多産地なのかもしれない。


埼玉でも三国峠や入川林道の高標高地での記録がある。


以前はX. tabida という独立種であったが、現在はKononenko(2005)により大陸産X. baja の日本亜種となっている。

種小名baja (バヤ)は言語によって意味合いがかなり違う。

記載者のdenis&schiffermuellerがオーストリアに居住、発見もオーストリアであることからドイツ語の可能性が高い。

と思ったのだが・・・ドイツ語ではbajaというとハンガリーのバヤ市になるようだ。

しかしバヤ市由来なら接尾辞がつくはず。

そのバヤ市の由来はトルコ語で牡牛とのことだが・・・ そんなひねくれて名前つけるんかな。

他には 「降りてくる」(スペイン語)  「間違った」(ハンガリー語)  「嘘」(ポーランド語)

・・・記載年は1775。奇しくも第一回ポーランド分割の時期だ。ということはもしかするとポーランド語の「嘘」なのか。

1775というとハンガリーはまだオーストリア帝国領。ハンガリー語の「間違った」も捨てきれない。

もしくは言葉遊びなのか。「間違った」と「嘘」。何か記載時に嘘や間違いのトラブルがあったのか。

全て僕の勝手な妄想ではあるが・・・学名に込められたロマンを想像するのは楽しい。


しかし学名調べてて世界史を思い出すことになるとは思わなかった。

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