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【0145】ヒメヤママユ
Saturnia jonasii

秋の夜の定番大型蛾である。 早いところは8月下旬から見られ、11月までその姿を見ることができる。

他種に比べ長い期間見られるこの蛾であるが、ある程度の自然が残っていないと生息していないようだ。

埼玉では全域で記録こそあるものの、実際に今安定して見られるところとなると

狭山以西となってしまうのではないだろうか。

生息地では個体数も多く、見つけることは難しくない。灯りを見回ればきっと出会えるハズだ。

Shime
【成虫♂写真】20131007 長野県軽井沢町長倉<標高1400m>

ヤママユガ科の♂の特徴、立派な櫛状の触角がよく目立つ。触角萌えの方々は見逃せない。


Shimesu

【成虫♀写真】20131007 長野県軽井沢町長倉<標高1400m>

♀の触角は♂ほど目立たない。色も薄くなり、若干丸みを帯びた翅形となるのがわかるかと思う。

Ssirohime

【成虫♀写真】20131007 長野県軽井沢町長倉<標高1400m>

同じ♀だがすごく色が薄い。寒冷地ではこういった極端に色の薄い♀が見られることがある。


ヒメヤママユには「黒化型=通称チョコボール」が存在する。簡単にいえば黒っぽい個体だ。

厳密に言うと「頭部と胸部の境目あたりの鱗毛が黒く、前翅の淡色部分を欠いた個体」である。

普通のヒメヤママユは白いのだが、百聞は一見に如かず、見ていただいたほうが早い。

Shimekuroosu
【成虫♂写真】20131007 長野県軽井沢町長倉<標高1400m>

こちらの♂は見た感じでもう黒っぽい個体というのが解るかと思う。

識別点の「頭部と胸部の境目あたりの鱗毛」もちゃんと黒い。

Skurohimesu
【成虫♀写真】20131007 長野県軽井沢町長倉<標高1400m>

こちらの♀、一見すると黒くない。カレーっぽい色である。しかし識別点に照らし合わせると「黒化型」なのである。

黒化型の発現のシステムはよくわからない。正✕黒では正が生まれるのだろうか?

♀にも発現してるということは遺伝的要素が多分に含まれているハズである。

なぜ一定地域に多いのかという疑問も拭えない。もし劣性だとすると消え行く型なのであろうか。



黒化型は生息する範囲が狭い。軽井沢にも少なからず生息しているが、有名産地に比べると確率が低い。

埼玉では秩父地方で黒化型がよく見られる。こちらは確率が高く、黒化型に出会うのも難しくない。




以前は北海道亜種S. jonasii fallaxと本州以南亜種S.jonasii jonasii に分かれていたが

現在は統合されS.jonasii となり亜種を認めていない。

種小名のjonasii (ヨナシイ)は彼の有名な 
Frederick Maurice Jonas(フレデリック モリス ジョネス)(1.I.1851− 24.IV .1924)である。

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