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【0175】ムラサキキンウワバ
Autographa buraetica

本州中部の亜高山帯に生息する種である。

【オオムラサキキンウワバ】に似ているが、一見してオオムラサキ~は前翅の比率が長細く大きい。

見た感じで普通のキンウワバより大きいため、実物を見るとわかりやすい。

紫が強く、美しい種であるため撮影されていることも多いようだ。

対して本種はなかなか見られない蛾なのか、ネット上には写真がほとんど見当たらない。

S130714
【成虫写真】20130714 群馬県吾妻郡中之条町<標高2140m>

せっかくなので数少ないこの写真を活用して、図鑑に出ている特徴を確認してみようと思う。

”♂♀35~38mm内外.
翅先部では外横線外側と外縁部が明るく,
少し波打つ二重の外横線と太く黒い湾曲した亜外縁線が目立つ.
全体は紫というより茶褐色を帯びる
銀紋は小さく,普通はU紋と丸紋はつながる(ときに離れるものもある).

--中略--

日本では本州中部地方亜高山帯に生息する.
年1化で7月下旬に出現する.”

小林秀紀,2011.ムラサキキンウワバ.岸田泰則(編),日本産蛾類標準図鑑 2:279.学研教育出版,東京.

なるほど、写真を見ながら照らし合わせるとなんとなくわかる気がする。


オオムラサキ~の本州での出現期は5~6、8月となっていてズレがあるのだが、

この地では標高が高いからなのか7月にも良く飛来する。つまり同時に飛来することが多いのだ。

私見ではオオムラサキ~に比べて外横線の湾曲が激しく、内横線が後縁に向かうにつれ

基部へ大きく湾曲する個体が多い気がする。もう少したくさんの個体を見てみたい。

種小名は buraetica (ブラエチカ)。 buraetが固有名詞のようだが・・・ 追い切れない。地方名のような気がする。

タイプ産地がモンゴルなのでモンゴルに関係した地名由来なのかもしれない。


埼玉では未だに記録されていない。


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コメント

何とか追い切れました。
buraeticaはバイカルの北西の地域ブリヤート由来です。
今はロシア内の共和国をしているようです。
傍証ですが,Scythris buraeticaというキヌバコガの採集地が
南ブリヤートです。
http://www.nic.funet.fi/pub/sci/bio/life/insecta/lepidoptera/ditrysia/gelechioidea/scythrididae/scythris/#buraetica

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