【0179】キボシミスジトガリバ 本州亜種
Achlya longipennis longipennis
【0190】キボシミスジトガリバ 道央・道東亜種
Achlya longipennis tateyamai
雪も融け終わり、人が少し増え始めた山の中にひっそりと現れる蛾である。
一見トガリバには見えないその風貌は、渋めながらもハッキリとしており僕好みの模様だ。
毎年会えるとは限らないレア度も、この蛾に逢えた時の嬉しさが大きくなる要因でもある。
まだ暖かいとはいえない春の山の夜も、この蛾に逢えるかもしれないという期待だけで楽しみな場所となる。
【成虫♂写真】20110503 日光市中宮祠<標高1260m>
【成虫♂写真】20150519 群馬県嬬恋村大字干俣<標高1860m>
種小名は longipennis (ロンギペンニス)。ラテン語でlongiは「長い」pennnisは「羽毛」という意味だ。
埼玉ではずっと記録がなかったのだが、近年中津川林道での記録が報告された。
櫛引陸奥男,2013.埼玉県初記録の蛾類36種 寄せ蛾記149:44-53.
食草は未だにわかっていない。
>>>>>>>>>160614追記
【0190】キボシミスジトガリバ 道央・道東亜種
Achlya longipennis tateyamai
北海道へ遠征した際に、道央・道東亜種を撮影することができた。
亜種としての違いを見比べて頂けると思い、同記事に配してみる。
【成虫♂写真】20160514 北海道上川郡上川町<標高1010m>
道央・道東亜種の特徴として、標準図鑑には「全体的に黒っぽい」「外横線の後縁付近での湾曲が弱い」とある。
同じ画面で見比べるとなるほど、という感じだ。
しかし、、近年 Laszioet al.(2007)によって独立種にされた直後Tshistjakov(2008)にA. l. longipennisのシノニムとされたりして分類が未だに混沌としているようである。
このブログでは標準図鑑を踏襲して従来通りの亜種として掲載する。
さあ、あとは最難関の道南亜種だ・・・
以下記録
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