ヨモギキリガ Orthosia ella (Butler, 1878)
春に現れるキリガ。ヨモギキリガは分布はしているが中々採れない、そんなキリガである。
キリガの仲間というのは基本的に樹木に幼虫がつくのだが、ヨモギキリガはその名の通りヨモギを食餌とする。
ヨモギと言えば河川敷などに良く生えている草である。普通、そんなとこでキリガは採らない。
糖蜜採集も基本的には林のあるところで行う。キリガを採りに行ってもそこにヨモギキリガはいないのだ。
偶々生息域が重なるところで採集をすると飛んでくる。そんなちょい珍キリガなのだ。
そんなヨモギキリガ、飛来するとやはり嬉しい。
前翅からは想像できない純白の後翅を見たら最後、ヨモギキリガはお気に入りのキリガになってしまうのだ。
種小名はella (エラ)。 スペイン語で「彼女」の意。
埼玉での記録は少なくない。川口から大滝まで幅広く生息している。
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