ヒメカレハ
Phyllodesma japonica (Leech, [1889])
春の蛾が一揃いした頃に出現する、年一化のカレハガである。
赤褐色と灰色が混じり、白帯を持ったその姿は他のカレハガに比べると小さく、見ればひと目でヒメカレハとわかるハズだ。
寒いところで良く見るイメージがあり、生息域は北海道と本州に限られている。時期に生息地へ行けば出会うのは容易いだろう。
このヒメカレハ、もこもこして可愛らしく見つけるとつい手に乗せてみたくなる。
しかし、手に取るとコロンと擬死をしてしまい、動かなくなってしまうことが多い。
この擬死が頑固で、ちょっとやそっとでは動きだすことはないのだ。
まあ擬死をしていても可愛いので問題はないのだが。
メスはあまり見ることができず、僕自身も(おそらく)見たことはない。
幼虫の寄主植物はオオヤマザクラ、セイヨウハコヤナギが記録されている。
種小名は japonica (ヤポニカ)。そのまま日本の、という意味である。
以前は欧州に生息するP. ilicifolia の亜種とされていたが、現在は独立種とされている と標準図鑑に記述がある。
埼玉では旧浦和市と旧神泉村で記録がある。
先にも書いたように寒いところで見るイメージが強く、旧浦和市で記録があるのは驚きだ。
以下記録
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