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ヒメカレハ
 
Phyllodesma 
japonica (Leech, [1889])

 

春の蛾が一揃いした頃に出現する、年一化のカレハガである。

赤褐色と灰色が混じり、白帯を持ったその姿は他のカレハガに比べると小さく、見ればひと目でヒメカレハとわかるハズだ。

寒いところで良く見るイメージがあり、生息域は北海道と本州に限られている。時期に生息地へ行けば出会うのは容易いだろう。

190503
【成虫♂写真】20190503 山梨県

 

このヒメカレハ、もこもこして可愛らしく見つけるとつい手に乗せてみたくなる。

しかし、手に取るとコロンと擬死をしてしまい、動かなくなってしまうことが多い。

この擬死が頑固で、ちょっとやそっとでは動きだすことはないのだ。

Photo_20211102210801
【成虫♂写真】20110521 長野県

 

まあ擬死をしていても可愛いので問題はないのだが。

メスはあまり見ることができず、僕自身も(おそらく)見たことはない。

 

幼虫の寄主植物はオオヤマザクラ、セイヨウハコヤナギが記録されている。

種小名は japonica (ヤポニカ)。そのまま日本の、という意味である。

以前は欧州に生息するP. ilicifolia の亜種とされていたが、現在は独立種とされている と標準図鑑に記述がある。

 

 

埼玉では旧浦和市と旧神泉村で記録がある。

先にも書いたように寒いところで見るイメージが強く、旧浦和市で記録があるのは驚きだ。

 

以下記録

0230421
【成虫♂写真】230421 長野県

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