カレハガ科 マツカレハ亜科

【0143】ミヤケカレハ
Takanea miyakei

オスは非常に発達した触角を持つカレハガの仲間である。

関東中部地方の高標高地では珍しくないが、見つけると気になる種である。

後翅の造形がまた面白く、静止時でも前翅からはみ出してしまう。

他とは一線を画したその姿を見ると、高標高地にいることを実感するのである。


Smiyake
【成虫♂写真】20100807 群馬県吾妻郡草津町大字草津白根国有林<標高2140m>

メスのフェロモンを感じ取るための触角、もちろんメスには必要ない。

メスの触角はオスと較べてしまうと普通極まりない。

S_3
【成虫写真】20100822 長野県茅野市<標高2120m>

メスは滅多に灯りに飛来しないようだが、この日は2メスが飛来した。

すぐそばで発生していたのだろう。

食草はコメツガが記録されている。確かにコメツガらしきものはすぐそばで生育していた。


以前はタカネカレハとミヤケカレハという二種だったがミヤケカレハ一種に統合された。

しかし近年、タカネカレハとされていたものが【オオミヤケカレハ】とされ、現在は二種になっている。

オオミヤケカレハは南方に生息し、やや大型のようだ。

埼玉でも奥秩父で記録がある。


種小名はmiyakei (ミヤケイ) 発見に携わった方の名前だろうと思うが文献が見当たらない。

【0011】ウスズミカレハ
Poecilocampa tamanukii

年間を通してカレハガ科のアンカーを飾る種だ。

シックでモコモコのこの蛾は人気が高く、見つけると嬉しくなる種だ。

11月に入ってから出現するようになり、この時期の目的種になることが多い。

食樹は幅広く、クヌギコナラといったブナ科から針葉樹のカラマツまで記録がある。

そのわりには標高が高いところでしか見たことがない。

しかし、温暖な標高が低いところでの報も聞いているので高標高や寒冷地に特有ではないようだ。


Spb025538
【成虫♂写真】 20101102 長野県軽井沢町 <標高1400m>

軽井沢で見つけたオス。

Spb035547
【成虫♀写真】 20101102 長野県軽井沢町 <標高1400m>

同所で見つけたメス。

わかりづらいかもしれないが、触角が目立たない。

種小名は tamanukii(タマヌキイ)。昆虫学者として有名な玉貫光一氏への献名であろう。







この種は最近まで埼玉県で記録がなかった種のひとつ。

ほぼ同時期に初記録が報告されている。

飯森政宏,2011.2010年に採集された埼玉県未記録の蛾類4種.寄せ蛾記141:34-35
水上久雄,2011.埼玉県初確認の蛾1種の記録.寄せ蛾記142:44


以下記録
Spb172524
【成虫♂写真】 20111117 埼玉県秩父市 <標高1000m>
Spb262560
【成虫♂写真】 20111125 埼玉県秩父市 <標高1000m>


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