地味エダシャク

【0086】セブトエダシャク本州以南亜種
Cusiala stipitaria kariuzawensis

スルーしがちな地味エダシャクである。ちょっと山の方へ行くと良く見かける蛾だ。

地味エダの中でも中~大型の部類に入るのではないだろうか。

内横線と外横線が離れており、意外とすぐ辿り着ける種だ。

【ヨモギエダシャク】に似ている。が、見分けはつけやすい。

各横線がギザギザしているヨモギと比べるとセブトはかなりなだらかで起伏が激しい。

一見して横線が煩く見えるのがヨモギである。


但し個体変異が激しいので、色に惑わされないことが重要である。

Ssebuto
【成虫写真】20130527 長野県軽井沢町大字長倉<標高1300m>

白いタイプ。見栄えがする美しいタイプだ。

この種は♂でも触角が目立たない。触角が目立っていたら間違いなくセブトではないのだ。

Ssebto
【成虫写真】20130527 群馬県嬬恋村干俣万座温泉<標高1800m>

こちらは黒いタイプ。

後翅に○の白紋が出てくることがある。

「おっ見たことない地味シャク?」 と思っても大体見たことある種の個体変異だ。

少しだけ、期待をさせてくれる蛾でもある。

種小名はstipitaria (スチピタリア)。stipita=「柄」という意味があるようだ。


埼玉では多くの記録があり普遍的に生息しているようだ。

【0080】ルリモンエダシャク
Cleora insolita

春に現れるエダシャクの仲間である。

白灰茶系の地色に黒い横脈紋を持った所謂(というか僕が勝手に言っている)地味エダシャク に該当する。 

一見するとどれも似たような模様の地味エダシャク。

ルリモンエダシャクは変異も多いのだが、この種は下唇鬚(カシンシュ)が発達している。

内横線の太さも併せて紐解いていくとすんなりとこの種に行き当たるのだが・・・

最後に【キタルリモンエダシャク】という稀種がいることだけ、注意が必要だ。

S
20130503 埼玉県秩父市中津川<標高690m>

この♂は秩父地方でよく採集できる黒化型。普通は下記の♀のようにもっと白っぽい。

クレオラ属の♂は触角が櫛歯状になっており、とてもよく目立つ。

♂の触角は地味シャクの同定において非常に重要だ。

S_2
20130503 埼玉県秩父市荒川上田野<標高250m>

対する♀は糸状の触角。

♂のほうが飛来が多い印象を受ける。

春の蛾が一段落したあとに出てくる、GWの蛾探索には欠かせない蛾のひとつだ。


memo.....
シャクガ科 エダシャク亜科に分類されています。
埼玉ではGW付近によくその姿を目にします。


【0042】ヒゲマダラエダシャク
Cryptochorina amphidasyaria

3月から4月に現れるシャクガ。大型で茶色のよく目立つシャクガである。

僕が勝手に制定した「春の七枝尺」の一員だ。

ヒゲマダラの名の通り、触角の主軸がマダラ模様になっている。

触角にもお洒落を忘れない拘り派の蛾だ。


Sp4083503
20120407埼玉県秩父市中津川<標高665m>

地味だが春を代表するシャクガのひとつであると思っている。

種小名はamphidasyaria(アンフィダシアリア)。見当もつかない。色々検索したがお手上げである。

amphidaという人名がいくつか引っかかるのだが・・・


埼玉では県西部で記録が多い。

その他のカテゴリー

無料ブログはココログ