ヤママユガ科 エゾヨツメ亜科

【0084】エゾヨツメ
Aglia japonica

【イボタガ】 【オオシモフリスズメ】とともに 春の三大蛾 と称される種で、一年に一度は会っておきたい種のひとつである。

オレンジの翅色に後翅の眼状紋が青く輝きとても美しい蛾だ。 


しかし、最初に見つけるときはその翅を見せてくれていないことが多い。

翅を閉じて止まってしまう蛾なのだ。

Sp6034874
【成虫♂写真】 20120602 栃木県日光市 <標高1280m>

しつこく触っていると翅をバタン・・・バタン・・・として動き出す。

落ち着いてきたらようやくその姿をゆっくり鑑賞できるのだ。

120505
【成虫♂写真】 20120505 埼玉県秩父市 <標高980m>

触角が羽毛状になっているのは♂。

美しい。新鮮な♂はオレンジも鮮やかでとにかく美しいの一言である。

この蒼い眼状紋は構造色なのだが、普通に真上から撮影すると黒くなってしまい魅力が半減してしまう。

蛾の頭の方から光を当てると蒼く撮れるようだ。蒼い瞳のエリス、と言ったら歳がバレるか

褐色の肌に蒼い瞳を宿したなんともオリエンタルな風貌だ。

130527
【成虫♀写真】 20130527 長野県北佐久郡軽井沢町 <標高1400m>

♀は色が薄く、はるかに大型で遠くに止まっているのを見てもひと目でわかる。

僕は♀と相性が悪いのかこの個体だけしか見たことがない。

しかしその大きさは明らかに今まで見たエゾヨツメとは違い大型であったため、♀と確信が持てた。

普段ならスルーである高いところのエゾヨツメを5mの竿をいっぱいに伸ばして捕獲したのだ。


岐阜や長野には極端に黒い粒状紋が多いカキシブエゾヨツメと呼ばれるタイプがいるらしい。

いつの日かそのエゾヨツメも見てみたいものだ。


以前は名義タイプ
北海道亜種  Aglia japonica japonica

本州以南亜種 Aglia japonica microtau に分けられていたが、

現在は明瞭な区別ができないということでミクロタウはシノニムとされ、エゾヨツメ Aglia japonica に統一されたようだ。


種小名は japonica (ヤポニカ)。日本の、という意味だ。


埼玉では広範囲に記録されているが、最近都市部での記録がない。

埼玉県のRDBで 「地帯別危惧種」 に指定されている。

P3263007
【成虫♂写真】 20180326 東京都東大和市 <標高110m>
埼玉県所沢市との境目である。この地域なら埼玉でも記録されそうだ。

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