夏キリガ

【0093】マダラキボシキリガ
Dimorphicosmia variegata

夏キリガの中でも一際目立つ色彩をした蛾だ。

しかし、♂と♀でかなり斑紋に違いがあり、♂はあまり目立たない。

♀は白を基調とした美しい蛾である。


実際に会うとキリガにしては小さめの蛾なのでイメージと一致しなかった。

シナノキを食樹としているが、シナノキがあればどこでもいる、というわけでもない。

S_2
【成虫♂写真】20130805 長野県松本市安曇<標高1360m>

♂は黒を基調とした地味目の蛾だ。


同じ食樹の ヤンコウスキーキリガ を採集に行った時にはたくさん飛んでくる。

美しい種だが、ヤンコウスキーが本命かつ大量飛来するのでハズレとして見られてしまう哀しい蛾である。


S_3
【成虫♀写真】20130723 長野県松本市安曇<標高1600m>

♀は本当に美しい。もう少し大きければ人気もあがっただろうなあと思う。

ヤンコウスキーよりは生息地が限られていないが、あまり見ることのない蛾だ。


種小名は variegata (ヴァリエガータ)。イタリア語で「多彩」の意味。

♀の色彩や♂♀の色の違いを評してのことかと思う。


埼玉では記録が西部にあるようだが、僕自身は見たことがない。

【0092】ヤンコウスキーキリガ
Xanthocosmia jankowskii

夏キリガ(主に6~8月に羽化するキリガを総称した僕の造語)の王様と言うべき種である。

独特の模様は蛾屋なら誰しも一度は憧れるのではないだろうか。

極端に生息地が限られており、僕の知る生息地までは車で4時間はかかる。

時間と経費を考えると、そう何度もリベンジできない蛾だ。

といいつつ、7月末に失敗しながらも2度めのチャレンジを敢行。

その甲斐あって探し始めて4年目の今年、ようやくその姿を拝むことができた。


S
20130805 長野県松本市安曇<標高1360m>

♂と思う。♀は後翅に黄色の部分が多いので広げるとすぐ見分けがつく。


ヤンコウスキーキリガは存在を知ってからどうしても逢いたかった蛾のひとつ。

最初に飛んできた時の感動は言葉に表せない。


と同時に見たい種をひとつ、またひとつ消化していくと今後の楽しみが失われていく気がした。

僕は何時まで蛾を追い続けるのだろう?

そんな事を考えさせてくれたヤンコウスキーキリガだった。


種小名は jankowskii(ヤンコウスキイ)。本種の和名をはじめ、色々なところに出てくるヤンコウスキー氏である。

ヤンコウスキー氏については正体がよくわかっていなかったのだが
虫撮記【虫画像・他】のyyzz2さんが謎を解いてくれた。


食樹はシナノキ。埼玉県では未だ記録がない。

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