ヤガ科 セダカモクメ亜科

【0187】ギンモンセダカモクメ
Cucullia jankowskii

草原域の生息するククリアの仲間である。蛾屋の間でも人気が高い仲間だ。

そんなククリアの中でもこのギンモンセダカモクメの美しさは群を抜いている。

【アオモンギンセダカモクメ】と並ぶククリア界の貴族と言っても過言ではないだろう。


その白く輝く姿は極上のミンクのコートを羽織ったようですらある。ククリアの女王、そんな気品が漂う。

そんなククリアの女王に逢うことができたのは、気品漂う富士山の麓であった。


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【成虫写真】20150815  静岡県富士宮市根原<標高920m>

自然状態の静止姿も美しいが、ギンモンセダカモクメの美しさは翅を完全に閉じていない時に極上となる。

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【成虫写真】20150815  静岡県富士宮市根原<標高920m>

もはや溜息しかでない。この美しさを知らずに蛾は汚いなどとのたまう人間は哀れにすら感じる。



食草はヨモギが記録されている。どこにでもある植物であるが、ギンモンセダカモクメはどこにでもいない。

生息地は極端に限られるが、調査されていない河川敷ではまだまだ新産地が眠っている可能性がある。

種小名は jankowskii (ヤンコウスキイ)。 【ヤンコウスキーキリガ】をはじめ、色々なところに出てくるヤンコウスキー氏である。

ヤンコウスキー氏については yyzz2さんの虫撮記 にて詳しい解説が載っているので興味ある方はご一読いただきたい。


埼玉では三峰山や将監小屋といった高標高地での記録があるようだ。

【0154】キクセダカモクメ
Cucullia kurilullia kurilullia

目立つトサカをつけたセダカモクメの仲間である。

ククリア属の中では一番一般的な種かと思う。というか他のククリアはどれも生息域が局所的な種ばかりだ。

その特異な姿ゆえ目立つ種であり、昆虫を撮影対象にする方が見つけたら思わず撮ってしまいたくなる種だろう。

このトサカは標本にするとなぜかなくなってしまう。キクセダカに限らずククリアはみんなそうだ。

生きている間だけ、この特異な姿を見られるのである。

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【成虫写真】20140628 長野県松本市安曇<標高990m>

キクセダカの和名の通り、食草はゴマナ、ユウガギク、シラヤマギク、ヨメナのキク科が記録されている。

埼玉での記録も多く、平野から山地まで幅広く生息しているようだ。


種小名はkurilullia (クリルリア)。タイプ産地が国後島なので、Kuril=クリル諸島から来てるものだと思われる。

ククリア・クリルリア・クリルリア。早口言葉に適した学名である。

【0097】ダイセンセダカモクメ
Cucullia mandschuriae

日本で数箇所しか記録がなく、非常に局所的な分布をする蛾である。

ユウガギクを食草としており、他のセダカモクメ同様草原性の蛾だ。

ダイセンとは国内で最初に発見された鳥取県大山にちなんでつけられている。


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20130806 静岡県富士宮市根原<標高920m>

前翅の白い条紋が目立ち、セダカモクメの中では異色な存在だ。

8~9月に記録がある夏の蛾である。


memo.....
ヤガ科 セダカモクメ亜科に分類されています。
埼玉での記録はありません。

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