スズメガ科 ホウジャク亜科

【0192】ベニスズメ
Deilephila elpenor lewisii

ピンクである。桃色とか生易しい表現ではない。ドピンクの蛾である。

こんな色彩の蛾が日本にいること自体が信じられない。日本の虫と言えば地味という印象が強い。

こんな南国仕様の蛾がソコソコの大きさでそこらにいるというのだからわからないものだ。


わりと都市部でも見られる蛾で、人の目には良く目立つ。見たことがある人も多いのではないだろうか。

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【成虫♂写真】20160604 山梨県南都留郡富士河口湖町<標高970m> 

表から見るとカモフラージュしてるつもりなのか薄く緑色が入る。

しかし裏面はまさにドピンクである。もう逃げも隠れもしない。オレを見ろ!と言わんばかりのピンクだ。

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同上個体


このベニスズメ、華やかな色をしてるわりに、あまり花の蜜を吸いに来ない。

いつも樹液で食事中なのを見かけるのだ。もっと昼に飛んで花の蜜吸ってれば人気があったと思う。

S
【成虫♂写真】20160528 埼玉県さいたま市桜区<標高5m>

吸蜜中はストロボの光が嫌いなようで、一枚撮るともういなくなっていることが多い。撮影者泣かせの蛾だ。

しかし白色光でなければ平気なようで、昼光色を照らしつつピントを追い込んで撮影することも可能だ。

上の画像はマクロレンズを使いワンショットで撮ったものである。我ながらよく撮れたもんだ。


幼虫は多岐にわたる草本を寄主植物として育ち、成虫は4月から9月ごろまで見ることができる。


種小名は elpenor (エルペノル)。 検索すると人の名前で使われているようだ。

ケルベロスとかの神話に出てくるっぽいけど相関性は不明。


埼玉では平地から山地まで幅広く記録があり、普遍的に生息しているようだ。


【0099】イブキスズメ
Hyles gallii

非常に美しい後翅を持つスズメガである。スズメガファンなら一度は憧れる種ではないだろうか。

中々その姿を見ることは叶わず、「珍品のスズメガ」 と呼ばれている。

生息地では昼間、ホバリングをしながら吸蜜しているのを見ることができるが、灯りには滅多に飛んでこない。

夜の灯火採集がメインの僕達には縁が遠い存在であるが、慣れない昼行もこの蛾のためなら苦ではないのだ。


S
20130726 長野県<標高1830m>

ホバリング個体を撮影した。

というか静止している個体を見たことがないのだ。

ここは採集禁止地域故に網を振ることもできないのだ。

幼虫の食草はヤナギラン、カワラマツバ。

高原のヤナギランを観察するととても目立つ黒いイモムシがついているのを見ることができる。

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20130724長野県伊那市<標高1790m>

見つけるとビックリするくらいの大きさだ。


食草から主に高原に生息していると思っているが、突発的に低標高地で記録がある。

人が持ち込んだヤナギランやカワラマツバについてきているのか、長距離の飛行を行っているのか。

いろいろ推測はできるが確たる証拠がないので謎のままである。


memo.....
スズメガ科 ホウジャク亜科に分類されています。
埼玉での記録はありません。

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