ヤガ科 フサヤガ亜科

【0178】ノコバフサヤガ
Anuga japonica

展翅してしまうと全く面白味がない蛾である。

生きている時の姿を見なくてはノコバフサヤガを見たとは言えないだろう。

それほどにインパクトのある外見である。


端的に言えば折れた枯れ枝に擬態しているのだが、そのクオリティが半端ではない。

よくぞここまで擬態したな、と褒めたくなる完成度である。


【ムラサキシャチホコ】と並び日本蛾界における擬態の代名詞的存在である。

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【成虫写真】20130602埼玉県秩父市三国峠<標高1700m>

よくもまあこんな形になったもんだ。

しかしこの蛾の擬態はこれが完成系ではない。平面に止まった状態ではまだ7割程度なのだ。


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【成虫写真】20090711埼玉県秩父市

立体的に止まったその時、ノコバフサヤガの擬態は完成する。

まさに折れた枝そのものだ。この擬態を見るとやはり嬉しくなるものである。


カジカエデが食樹として記録されている。単一食のようだ。

7~8月と10月の2化で、10月に羽化した個体は越冬するというが僕は見たことがない。


種小名はjaponica (ヤポニカ)。日本の、という意味である。


埼玉では旧大滝村での記録しかないようだが、僕は長瀞付近でも採集している。

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